横浜市街に今どき野菜工場 無農薬・LED

スーパーで1玉298円のレタスに思わずため息が... . そんなとき、横浜市中区に巨大なドーム形の野菜工場が出現した. 工場で生産するなら、天候に左右されず値上がりもなくなるのだろうか. 実情を探った. フッ素樹脂製のシートを膨らませた直径27メートル、高さ6メートルのドームの中に、太陽の光が降り注ぐ. ポカポカと暖かく、室温は22度. 見学させてもらった23日、外気との差は14度もあった. 湿度や養液の濃度など、光以外の15項目をコンピューターで管理. ドームの一角に据えられた水槽で、レタスの苗が間近に迫った植え付けを待っていた. 中央にあるドーナツ型の水槽は、直径20メートル. 苗を植えるための1万4250個のシリンダーが、成長に応じて自動で内側から外側へと、らせん状に移動していく仕組みだ. 夏場なら種まきから収穫まで50日ほど. 土は要らない. 「露地物だと年2回の収穫が、ここでは7回できる. 高い効率性、化学農薬を使わない安全性、省スペース性に優れている」と染宮信之介農場長は言う. 昭和天皇の活動や日々の言動を記した「昭和天皇実録」が3月に完成する見通しとなった. かなりの部分が黒塗りされて公開された大正天皇実録と異なり、今回は全文を公開する方針. 来年度以降、出版社を決めて数年かけて公刊していくという. 皇室とっておき 「実録」は天皇の没後に様々な資料に基づいて作られる記録書. 昭和天皇の逝去翌年の1990年度に編集作業が始まり、側近ら関係者への聞き取り、侍従の日誌の読み込みなどが進められた. 当初は16年計画だったが、2度延長され、8年遅れての完成となる. 昭和天皇の誕生(1901年)から大喪の儀式終了(90年)までを編年体で構成. 原稿はほぼ書き上げられ、3月中の完成に向け、宮内庁幹部や担当職員らが点検作業を進めている. 完成した実録は4月以降に天皇陛下に「奉呈本」として献上された後、同じ内容の「副本」が情報公開請求に応じて公開される. また、来年度に出版社を入札で決め、順次、公刊していく. 分量は索引含めて20巻ほどになるという. 大正天皇実録は公開にあたって黒塗りにされた部分が多く、「歴史への冒瀆(ぼうとく)」という批判の声があったが、今回は黒塗りしないという. 宮内庁の風岡典之長官は「時の経過を考慮し、30年前に出せなかったことも出せるという考え方もある」と述べ、全文を公開する方針を示した.