無我夢中にもがいたが… 柔道・最後のとり

米国南部テキサス州の各地で山火事が広がっている. 7日までの1週間に約170カ所で発生し、住宅など1千軒が焼失した. 逃げ遅れた親子が犠牲になるなど4人の死亡が確認され、数千人規模の住民が避難を迫られている. テキサス州では、かつてない干ばつで森林が乾燥し、昨年11月から約300日間にわたって山火事が続く. 焼失面積は、長野県を上回る約1万4600平方キロメートルと過去最悪規模の勢いだ. 州外からの応援も受けて2千人態勢で消火活動にあたっているが、沈静化のめどはたっていない. (ニューヨーク=田中光). 第8日、柔道男子100キロ超級 2回戦】 日本男子の最後のとりでは2回戦で陥落した. 100キロ超級の上川が優勢負け. 最後に託された、金メダルの可能性は、あっさりと消えた. 「自分の柔道をしてこい」. 全日本柔道連盟の上村会長、吉村強化委員長に言葉をかけられ、上川なりに必死で戦った. 中盤、マカラウ(ベラルーシ)に抑え込まれた. 普段なら諦めは早いが、もがいて体をひねり、なんとか「有効」でとどめた. 「どういう感じで入られたか分からなかったけど、無我夢中だった」 残り2分弱. だが、その間に相手を仕留めるほどの執念は見られなかった. むなしく終了のブザーを聞き、何を思ったか. 「とにかく金メダルを取りたかった」. 繰り返した言葉がうつろに響いた. (山田佳毅). 東北にエール、伊達政宗の博多山笠人形も