玄葉外相「基本的に返ってくる」 嘉手納以

アカデミー賞衣装デザイン賞の受賞や北京五輪の衣装デザインなど国際的に活躍したアートデザイナーの石岡瑛子(いしおか・えいこ)さんが21日、膵臓(すいぞう)がんのため東京都内で死去した. 73歳だった. 葬儀は近親者で行った. 1938年東京都生まれ. 東京芸術大を卒業し、61年に資生堂に入社. アートディレクターとして活躍し、日焼けした前田美波里さんを起用したキャンペーン広告などで新しい女性美のイメージを主張し、話題を呼んだ. 70年に独立し、石岡瑛子デザイン室を設立. パルコや角川書店の大型キャンペーンを次々と企画し、ヒットさせた. 80年に活動拠点をニューヨークに移し、映画、音楽、演劇、オペラなど多彩な分野でアートデザインを担当. 映画「MISHIMA」(ポール・シュレイダー監督)のセットデザインで85年にカンヌ国際映画祭芸術貢献賞を受賞したほか、ジャズトランペッター、マイルス・デイビスのアルバム「TUTU」のジャケットデザインで87年に米グラミー賞、映画「ドラキュラ」(フランシス・コッポラ監督)で93年にアカデミー賞衣装デザイン賞を受けた. 2002年に紫綬褒章を受章した. 在日米軍再編見直しをめぐり、玄葉光一郎外相は20日夜、嘉手納基地以南の米軍施設について「基本的に返ってくると考えてもらっていい」と述べ、日米協議が進めば普天間移設に先行して多くが返還されるとの見通しを示した. NHKの番組に出演して語った. 玄葉氏は「沖縄が返還を強く要望している牧港補給地区とキャンプ瑞慶覧は、(返還されれば)沖縄の振興に結びつく. この点を留意しながら協議しなければ」とも語り、対米交渉でこれらの施設返還を優先的に求める方針を強調. 一方で「在沖海兵隊海外移転が進むと施設の統合が必要になる. 牧港補給地区では米軍住宅や倉庫を嘉手納以北の施設に移す作業が必要だ」と指摘した. 具体的な返還時期については「まだ明示的には申し上げられない」と述べるにとどめた.