中国、38件中21件に関与 北朝鮮の制裁

太陽と月の競演を宇宙からお届け――. 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は21日、太陽観測衛星「ひので」がX線でとらえた部分日食の画像を公開した. 高度約700キロを時速約2万7千キロで周回している「ひので」は日食帯を4回通過. 1回目に、太陽コロナを背景に、月が手前を通過する様子を撮影したほか、午前6時41分(日本時間)には、太陽が最も欠ける「最大食」をフィリピン上空で撮影した. 国連安全保障理事会北朝鮮制裁決議の履行状況を監視する専門家パネル(委員団)で、北朝鮮との武器やぜいたく品の取引を巡って決議違反の疑いを具体的に指摘している計38件のうち、21件に中国が関与していることがわかった. パネルが過去2年半余りの活動をまとめた報告書から明らかになった. すでに公表されている2010年版に加え、非公表の11、12年版を朝日新聞が入手して集計した. 中国が結果的に、北朝鮮による武器の拡散や軍事的脅威の増大に手を貸している実態が浮き彫りになった. 安保理関係者によれば、中国はこれまで報告書の公表を拒んできたが、最近、12年版の公表には同意. 国連は来週初めにも公表する方針だ. 日本政府関係者は21日、昨年8月の中国による大型特殊車両の北朝鮮への輸出などで、国際社会の批判が強まっていることが背景にあるとの見方を示した.