セシウム吸着ぞうきん開発 課題は回収 東

世代を超える人気アニメ「機動戦士ガンダム」. 宇宙を模した店内で、登場キャラクターになぞらえた食事を楽しめる「ガンダムカフェ」(03・3251・0078)は東京都・秋葉原の観光名所だ. 昨秋、このカフェに登場した人気メニューが「シャアザク・カレー」. シャアザクとは、主人公アムロの敵役・シャアが操るモビルスーツ(ロボット)だ. 一つの目に1本の角、真っ赤なボディー. 一度見たら忘れない姿が盛りつけで表現されている. 赤いルーのかかったご飯を一口. とろり溶けたタマネギの甘みが広がったすぐ後、トウガラシをたっぷり利かせた辛さで舌がピリピリ. 額に汗がにじむ. 放射性セシウムを効率よく吸い取る安価なぞうきんを、東京大学生産技術研究所が開発した. 福島県飯舘村で雨どいから流れる汚染水や池の水で効果を確認した. 使用済みぞうきんの回収、処分をどうするかが課題だが、今後、自治体に働きかけて除染に役立てていきたいという. 迫田章義教授らが28日午前、発表した. セシウムが、プルシアンブルー(紺青)と呼ばれる顔料によくくっつく性質を利用した. 紺青を作るときに使う2種類の溶液に順に布を浸すと、紺青が布にしっかり付着し、固定された. 飯舘村で採取した雨どいの水をバケツにためて、この布20グラムを一晩つけると、水のセシウム濃度は1キログラムあたり約20ベクレルから8ベクレル以下になった.