死を無駄にしないで」 両親、国に要請 桜

尾崎文康】バスケットボール部顧問に暴力を振るわれ、大阪市立桜宮(さくらのみや)高校の生徒(当時17)が自ら命を絶って23日で1年. 「犠牲者はもう出したくない」. そう訴える両親は、教育現場の意識を変えるため、国への要請などを始めた. 23日昼、文部科学省の参事官が関東の自宅を弔問に訪れ、父親(44)、母親(45)と面会した. 2人は事件前、顧問の暴力を告げる公益通報を市が生かせなかったことを伝え、「今も同じ目にあっている子がいるかもしれない. 第三者が調査に入ったり、『目安箱』を置いたりする具体的な対策を取ってほしい」などと要請. 下村博文文科相との面会も依頼した. この1年、バレーボールや駅伝など部活動の現場で、次々と暴力問題が発覚. 「息子の事件後なのになぜ平気で殴れるのか」と父親は信じられなかった. 東京電力は22日、福島第一原発の汚染水をためたタンクを囲む堰(せき)の3カ所から、内側にたまった水が漏れているのを新たに見つけたと発表した. 21日にも、別の場所で最大1・6トンの水漏れが確認されている. 東電は、土嚢(どのう)やビニールシートで水が地面に染み込むのを防ぐ処置をした. 21日と同じタンク群では新たに1カ所から最大1トンが漏れたと推計. さらに南東にある別のタンク群では2カ所で漏れが見つかり、最大で計0・8トンが漏れたとみられる. いずれも高濃度汚染水をためたタンクで、周りにある堰の土台のコンクリートのつなぎ目付近などから漏れたという. 21日と同じ堰内の水からは1リットルあたり190ベクレルの放射性ストロンチウムが検出された. 東電が定めた暫定的な排出基準の同10ベクレル未満を上回っており、周囲の放射性物質で汚染された雨水の可能性が高いという. 南東の堰は3ベクレルだった. 大阪府警東住吉署の男性警部補(51)が風俗店側から接待を受けた問題で、府警は25日、警部補を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にし、発表した. 警部補は同日、依願退職した. 府警監察室によると、警部補は2011年2月、暴力団組員を通じて風俗店の経営者2人と知り合いになり、同年8月に大阪市中央区の料亭で約1万円分、派遣型風俗店(デリバリーヘルス)で3万4千円相当分の接待を受けた. 監察室は「捜査情報の漏出や金銭の授受は確認されなかった」と説明している.