日銀政策委の人事に不同意 野党多数の参院

参院本会議で5日、野田内閣が日銀政策委員会の審議委員として国会に同意を求めた河野龍太郎・BNPパリバ証券チーフエコノミストの人事が、多数を占める野党の反対で否決された. 一方、退任する江利川毅・人事院総裁が兼務する人事官の後任など7人の同意人事は、衆参両院の本会議で可決される予定だ. 金融政策を決める日銀政策委メンバー9人のうち審議委員2人の任期が4日で切れた. 後任人事で河野氏は否決され、もう1人は候補者が国会への提案前に報道されたため内閣が人選を再検討中. 5日から2人が空席の異例の事態だ. 国民新党亀井静香代表は29日、東京都内で記者団に対し、野田政権が消費増税法案を閣議決定した場合の対応について「連立に残るということがあるはずがない」と述べ、連立政権からの離脱を明言した. 亀井氏は29日昼、下地幹郎幹事長と都内のホテルで会談. 党内で離脱への慎重論が強まっていることを受け、下地氏が離脱を思いとどまるよう説得したが、結論は出ていなかった. 亀井氏はこの点について「いろいろ意見はあるでしょう. 私が代表です」と述べ、離脱は党としての判断になると強調した.