アナン氏「シリア、内戦の恐れ」 月内に監

国連とアラブ連盟の合同特使のアナン前国連事務総長は8日、国連監視団の配備が決まった後も暴力がやまないシリアの情勢について、「全面的な内戦に陥る可能性がある」と警告した. アサド政権に弾圧の完全停止を改めて求め、監視団300人を今月末までに配備させたいと述べた. アナン氏は、国連安全保障理事会の会合にジュネーブからビデオ会議で参加して情勢を報告. 記者会見では、政府軍の重装備兵士や戦車などの数は減ったものの、まだ街中に配備されており、反体制派との戦闘も断続的に続いていると説明した. アナン氏は監視団について「現場(の安定化)に大きなインパクトを与える」とし、派遣を急ぐ考えを強調. 情勢を落ち着かせたうえで、政権と反体制派の対話を促したい意向だ. 29日(日本時間29日午後5時半から)の柔道2日目は、男子66キロ級の海老沼匡(パーク24)と女子52キロ級の中村美里(三井住友海上)が登場する. ともに金メダルが狙える実力者だ. 初出場の海老沼は2回戦からの登場. ロンドン入りしてから減量が早めに進み、すでに階級の体重を維持している. 「去年優勝した世界選手権の時よりいい状態」と表情は明るい. 「そんなに緊張しない」という強心臓が強みだ. 「みんな自分を研究してくると思うけど、研究されても勝てる自分を作りたい. 持っている技を全部出すつもり」. 準々決勝で当たる可能性の高い●準好(●は専の寸が日、韓国)戦が、大きな関門になる. 銅メダルを獲得した北京五輪に続く2回目の出場の中村も、2回戦からの出番となる. 北京の準決勝で敗れたアン・グムエ(北朝鮮)が1回戦を勝ち上がると、いきなりぶつかることになった. 女子の園田監督は「いい組み合わせとはいえないが、中村には力がある. 厳しい中でも勝ってくれると思う」と話す. 中村も「4年前の経験は大きいし、不安はない. 慌てないと思う」. 初戦で難敵をいい形で破れば、勢いがつきそうだ. (山田佳毅).