ブレイド』がドラマ化

前作から10年という月日が流れてからの続編製作. とにかく原作者トマス・ハリスが寡作な人だけになかなか続編が作れなかったらしいですね. しかも当時『グラディエーター』の撮影に入っていたリドリー・スコットに監督依頼をすると「カルタゴハンニバル将軍の話? 」と言われる始末. 挙句の果てに原作を読んだジョディ・フォスターが「これは私が演じたクラリスではない! 」怒って出演を拒否する事態まで発生. そんなこんなで完成したのがこの『ハンニバル』なのです. 物語は前作から10年. FBI捜査官を続けるクラリスのもとにレクターから1通の手紙が送られてきます. そこには「クラリス、いまも羊たちの悲鳴が聞こえるか教えたまえ」と記されていました. またちょうど同じ頃レクターに恨みを抱く大富豪が彼の命を狙い始めます. フィレンツェという美しい街で再び起こる惨劇. レクターと関わりのあるクラリスもまたFBIから窮地に追い込まれるようになるというものです. 私は原作を読んでからこの映画を見ましたが、原作の方がはるかに恐ろしく、そして面白いです. 特にラストはまるでレクターの目の前から静かに去っていくような美しさのあるものでした. 映画版のラストは原作では中盤あたりでつなぎとして使われていたシーンでしたからね、脳をソテーするシーンも含めてちょっとレクターの怖さが強調されていないものでしたよ. あと原作ファンから指摘を多く受けていたのが、ゲイリー・オールドマン演じる大富豪の妹で筋肉ムキムキの女性が映画には登場しなかったことです. この筋肉ムキムキの妹さんは物語の中でかなり重要な役を占めていたのに、なぜ映画版では登場しなかったのか? それが不思議でなりませんし、彼女を登場させなかったのがこの映画の評価を下げた一因だと思います. ジュリアン・ムーアが演じる新しいクラリスも別に悪くはなかったのですが、やはりジョディ・フォスターの印象が強すぎたのと、ジュリアン・ムーアが結構細身の顔立ちをしているので、どうしてもレクターと対峙するには力不足に見えてしまうのも残念でしたね. まぁ良しも悪しもそこそこの映画だったかなという感想でしたね. 深夜らじお@の映画館 はクラリスといえば『カリオストロの城』を思い出してしまう世代です. 全然知らなかったのですが、ウェズリー・スナイプス主演のヴァンパイア映画『ブレイド』がドラマ化されていたそうですね. 先日ネットニュースを見ていると「スザンヌさんが『ブレイド ブラッド・オブ・カソン』の宣伝部長に」なんて記事がアップされていまして、何を今更? と思って記事を読んでいましたら、そのドラマ化された『ブレイド』のDVDが日本で販売開始だそうですね. 「何を今更? 」と思っていた私が「何を今更? 」と思われていること間違いなし! ってな感じで、改めて自分は世間に疎いなぁ~と思いました. で記事を読んでいるとこのドラマ『ブレイド ブラッド・オブ・カソン』は全12話で、ウェズリー・スナイプスはこのドラマでは主役を演じず、代わりにカーク・ジョーンズというラップグループの歌手が主役を演じるそうです. しかし『ブレイド』をドラマで全12話で描くって、なんか中途半端な感じがするんですよね. というのもウェズリー・スナイプス主演でお馴染みの映画三部作は強敵ヴァンパイア、遺伝子操作されたヴァンパイア、そして神様ヴァンパイアと、どれも強敵と戦う内容のものばかり. それゆえにドラマ化するとしても全12話で描ける強敵も一人がせいぜいではないでしょうか. たった一人の強敵と戦う内容を全12話で見るのは、映画三部作を見てきた者からすればちょっと間延びした感じでしんどいかも? でもそれは中身を見てから判断することであって、私も興味がわけば見てみたいと思います. しかしアメコミをドラマ化するってことは、これからそんな企画が多くなるんでしょうね. 『デアデビル』とか『エレクトラ』とか『ゴーストライダー』とか・・・ん~あんまり興味がわかないものばかりですわ. でも実は世間に疎い私が知らないだけで案外すでにドラマ化されていたりして? そして高視聴率を記録していたりして? あぁ~また世間から置いていかれる~. でも全然気にしてませんけど. だって私はマイペースで生きることが好きな人間なんですもん♪ 深夜らじお@の映画館 は基本的に世間に疎いです.