1日1バベル』

バンダイナムコゲームスが運営する、業務用対戦格闘ゲーム鉄拳タッグトーナメント2 アンリミテッド』との連動サイト"TEKKEN-NET". そのサイト内にて6月27日10: 00まで開催している"TEKKEN-NET ファン・フェスタ'12"では、新たな企画が追加開催中だ. 新たに開催されているのは、1日1回の運だめしで最高100万Gが当たる"鉄ラッチ"など. "鉄ラッチ"は、サイトトップの"運だめし"ボタンをクリックするだけで誰でも参加できる. この他、モバイルサイトの会員の継続日数に応じてファイトマネーがもらえたり、PCサイトの利用券を購入することでファイトマネーをもらえたりといった企画も実施される. 言葉が通じないと気持ちも伝わらない. 言葉があっても気持ちは伝わらない. でも本当に伝えたい想いは言葉がなくても通じる. 一発の銃声が結ぶモロッコ、メキシコ、そして日本での計4つのエピソード. どの話にも相手に気持ちが伝わらないばかりに生まれるもどかしさと孤独があり、見終わった後に残ったのは言葉よりも大切なものがあるということでした. 一本の映画としては143分と少々長めのわりには意外と少ない台詞. そしてちょっとドキュメンタリー風なカメラワーク. どのエピソードも作られたドラマというよりは世界のどこかで起こっていてもおかしくない、本当の話のような感じを受けました. 特にこれといった衝撃的なものはありませんでしたが、なぜかどのエピソードにも他人事という気がしなくて、今の自分の生活においても周りの人と言葉は通じても気持ちは通じていないのではないか? と疑問が沸いてきましたよ. ウェッジヒール 以前「人と人が分かり合えることは針の穴に糸を通すことよりも奇跡的なこと」という言葉を聞いたことがあります. 兄を助けたい一心で泣きながら警察に懇願するユセフの想いも、息子の死ですれ違っていた夫婦の気持ちが再び通じ合えたことも、孤独と満たされない日々に苛まれていたチエコが孤独を知っている真宮刑事に気持ちを理解してもらえたことも、せわしい時の流れから見ればほんの一瞬の出来事かも知れません. しかしその一瞬の出来事がとても大切で他に代用できるものはないということが凄く心に響きました. ですから16年間もアメリカに住んでいながら、甥のためにその全てを失ってしまったアメリアのエピソードもまた心に響く切ないものでした. アカデミー作品賞候補などで話題になった本作ですが、見終わった後に印象に残るのは助演女優賞候補になったチエコ役の菊池凛子さんとアメリア役のアドリアナ・バラッサさんの2人でした. でも彼女たちの演技力や存在感がどうというよりもイニャリトゥ監督の演出の素晴らしさで際立っていたような感じでしたね. やっぱりこの監督って本当に凄い監督さんだと思います. またラストの監督が自分の子供達に向けた「人生は暗闇の中を生きるようなもの、だからこそ希望という名の光は大切だ」というメッセージにも凄く深いものを感じましたよ. 本当にこのイニャリトゥ監督にアカデミー監督賞を与えなかったことはアカデミー協会の大いなる失態だと思いますね. 深夜らじお@の映画館 は今年もアカデミー作品賞候補になった5作品は全て見ます.