御巣鷹の尾根に慰霊登山 日航機墜落事故2

乗客乗員520人が死亡した日航ジャンボ機墜落事故から27年の12日、群馬県上野村の墜落現場「御巣鷹の尾根」(標高1565メートル)に、花束や供え物を手にした遺族らが朝から次々訪れ、慰霊登山を始めた. 沢筋や山の斜面に並ぶ犠牲者の墓標に手を合わせていた. 遺族でつくる「8・12連絡会」や地元の支援団体は「御巣鷹の尾根」に約80個のかざぐるまを立て、同日午前10時半から「昇魂之碑」前で慰霊祭を催した. 娘3人を亡くした兵庫県西宮市の田淵親吾さん(83)は「事故から27年たった. 次世代にバトンタッチしていきたい」とあいさつ. 事故で祖父が亡くなった後に生まれた川崎市の会社員、内野慎一さん(23)が「若い世代に事故がしっかりと語り継がれ、今後同じような事故が起こらないように活動していきたい」と述べ、黙祷(もくとう)を呼びかけた. 幼児や小学生ら十数人も、しゃぼんだまを飛ばし、歌を歌った. ふもとの神流川で11日夜に行われた灯籠(とうろう)流しにも参加した日本航空の大西賢会長は12日午前に慰霊登山し、犠牲者の墓標の前で手を合わせた. 午後6時からふもとの「慰霊の園」で開かれる追悼慰霊式にも、今年2月に就任した植木義晴社長とともに臨むという. スタッフバゴルフ用品ッグ 日航によると、12日正午現在で慰霊登山をした遺族は49家族222人. 追悼慰霊式には遺族約150人が出席予定だという.